佐渡島ってどんな島?~自然とクリエイティビティに富んだ暮らしを映像にする~

今回は今年のCSC開催地域の一つ、佐渡島についてご紹介します!

佐渡島は、日本海に浮かぶアルファベットのSのような形をした島です。
名前と形は知ってるけど何があるかわからない!という方も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、CSCのテーマでもある「暮らし」にフォーカスし佐渡島ではどんな映像が撮れるのかご紹介いたします!

 

―さすが島、海と山を一望できる絶景!

佐渡島は昔、大佐渡と小佐渡という二つの山がぶつかってできたと言われています。

そのため、海に浮かぶ山と言われるほど山が多く、周り一面は海なので大自然を満喫することができます。視察に行った運営スタッフも日頃の生活を忘れ、リフレッシュすることができました。

 

この写真は岩谷口という地域の少し先にあるZ坂から撮影したものです。Z坂とは、名前の通りZの形をしている急な勾配の坂で、山と海が一望できるスポットです。

また、佐渡島では広大な土地と沿岸を一周できる道路を生かしてサイクリングイベントも多数行われています。

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―美味しいお米は棚田から

なんと佐渡島には棚田があるんです!それも6か所に!

佐渡棚田協議会というものがあり、佐渡島の棚田の保全活動を行っています。また今年の全国棚田サミットは(7/14・15)ここ佐渡島で行われるそうです!

佐渡島の棚田は山の湧水や清水から水を引いているので地域によって水の味が違い、結果的にお米の味が違います。

またその清水も、そのまま飲むことができるほど透き通っていてきれいです。そんな美味しい水と大自然と澄んだ空気の中で育てられたお米は格別です!

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この写真は岩首という地域の棚田で、岩首昇竜棚田と言われています。左右にうねりながら上へ上へと連なる棚田の様子が、まるで昇っていく龍のように見え「昇竜棚田」と名付けられました。

 

―別の顔を持つ朝と夜の景色

この高さまで登ると、海と山と棚田を一気に見ることができます!また、夏になると星がものすごく鮮明に見ることができ、朝まで起きていると海から朝日が昇る瞬間を見ることができます。

こちらが岩首で撮影された星空です。こんなに綺麗で鮮明な星空は東京では見られないのではないでしょうか?棚田に囲まれて見る夜空や、山の隙間から覗く海から浮かび上がる朝日は佐渡島ならではだと感じます。

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―まさに半農半漁!地形を活かした生業

私は4月に初めて佐渡島を訪れたのですが、そのときに一番驚いたことが、住民の方は皆「兼業」しているということです。そもそも農業と漁業を同時に行うという概念がなかったのでびっくりしました。

佐渡島に住む方々は、朝は海で魚や貝類を採ってきて、昼は畑や田んぼの手入れをするといった生活をしています。山では数多くの山菜や植物も採れます。これも海と山がある佐渡島でしか成しえないことなのではないかなと感じます。

また、人々が外で仕事をしているため町は朝も昼もとても元気です。

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この写真は片野尾という地域で農作業をしていたおばあちゃんと、私たちを案内してくれた三国さんです。

佐渡島には若い人があまりいないため、70代、80代のおじいちゃんおばあちゃんでも元気に畑仕事をされています。このおばあちゃんも80歳ですが毎日山へ登って田んぼの手入れをしているそうです。

一方で、大自然の中で農業を始めてみたい、農業も漁業もできる生活に憧れている、という思いで佐渡島に移住してくる人も近年は増えてきています。

―豪華すぎる仕事終わりのご褒美

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こちらは北田野浦という地域で出会った、漁業をしている方の写真です。

なんと、この方が手にしていたのは採れたてのアワビとサザエです!お仕事の休憩時間に食べるそうです。なんと贅沢な漁業ライフ、、、!普段なかなか食べられない食材も佐渡島では自分で採って食べることができます。

まさに自給自足!そうなんです、佐渡島は今でもなお自給自足を続けている地でもあるんです。

 

―生きていくための技術、自給自足生活

佐渡島は山が多く、土地も広いため自動車などがない時代は買い物にも行けず自分たちで食材を育てるしかありませんでした。車がある今では買い物に行くこともできますが、それでも人々は自給自足の生活を続けています。

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こちらは大倉という地域に住む和田さんです。ご自身で採ってきたワカメを庭で干しています。和田さんの家の前はすぐ海なので、しばしば海に行って海藻や貝類を採ってくるそうです。

この写真(↓)も和田さんが採ってきたもので、私たちも頂きました。

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これはカメノテという甲殻類の一種です。岩などに付着している固着動物だそうです。

見た目が亀の手に見えるのでそのままカメノテという名前らしいですが、見た目のインパクトが強すぎてどんな味なのかドキドキしていました(笑)

外側は硬いのですが、手で押し開けると中の実が出てきます。実は柔らかくエビのような味でとても美味しかったです!

地元の方はお味噌汁にの具として使ったりするそうです。地元の人じゃなきゃ知らない食材や調理方法もあり、とても勉強になりました!

 

―最後に

お分りいただけましたでしょうか? 2回しか下見に行っていない私も、佐渡の暮らしに感動しています。
佐渡島はどの地域のどの場面をとっても、自然にあふれていてその中で人々が工夫して生活していることが分かりました。最先端技術に頼りがちな現代ですが、佐渡島ではそんなことはなく昔ながらの知恵ややり方を維持しながら自然と共存しています。自然や地形に合わせて、どんな生活ができるかを考え実行している佐渡島の人々はかなりクリエイティブだなと感じました!

そして、映像にうつす素材はあちらこちらに転がっていました。
今回紹介したものはまだ一部分でしかないので、佐渡島でのCreative Summer Campではまだ見ぬ佐渡島の暮らしの魅力をみなさんに見つけていただき、映像で表現して欲しいと思います!

 

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いよいよ申し込み締め切りが明日の6月9日(木)に迫ってきていますが、興味を持った方はぜひHPをご覧ください。

地域の魅力を発信したい!映像技術を活かしたい!という方、ご応募お待ちしています。

 

 

 

text:Reina Ishiguro

 

 

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