myJapanAward 2014 Kick Off Event まとめ

4/21、渋谷ヒカリエ8/ にて、my Japan Award 2014のキックオフイベントが開催されました。 当日は、約130名もの方々が会場に足を運んでくださいました。 本当にありがとうございます!
それではさっそく、本イベントの内容を振り返ってみようと思います。
ゲストにはmy Japan Award 2014の審査員を務めていただきます、中島信也氏、伊藤直樹氏、河尻亨一氏をお迎えしました。

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中島「僕はこれにディレクターとして参加しています。原作は博報堂のCMプランナーの方です。企画と演出があって、どんなことをやろうかなと考えるのが企画、それをどうやって表現しようかなと考えるのが演出。プロの世界では、別々に切り離されることが多いです。」

河尻「CM制作には企画と演出があるということです。一般に、普通の大学の方は企画に、美大生は演出に向いているかもしれないですね。」

伊藤「信也さん、傑作ですね。僕は良いCMを見ると、自分の仕事で置き換えて考えたくなるんです。」

中島「CMをたくさん見るのは大切。YouTubeなどを使ってたくさん見られるでしょ。自分もこういうのを作りたいと思うのは、クリエイティブのエネルギーが沸くきっかけだよね。」

伊藤「こういうのを見て、僕は表現分析します。“内助の功”、“無言のメッセージ”といったキーワードを抽出して、自分の企画に活かすということをするんです。良い部分のエッセンスを抽出して、自分の発想に活かす。それはパクリではない。」

■my Japan Award 2013受賞作品の考察

中島「頭で考えるではなく、心で感じる。良い作品は、理屈抜きで行ってみたいと思える。」
伊藤「演出家としての作品。企画はわかりにくいが、映像やフィーリングがいい。」

<優秀賞(学生部門)>

中島「しゃべってはないけれど、街の声があるというメッセージ。発見がある。ニューヨークなどでも言えるから、海外の人がみたときにも共感できる。」

<優秀賞(U-29部門)>

中島「二面性のある戦争を象徴しているのが広島。知られざる広島。じわじわくる。」

■my Japan Award 2014 テーマ発表

「ガイドブックにない、“今”の日本の魅力。」

中島「ポイントは“魅力”。今の自分たちが惹き付けられるものを考えて、自分が本当にいいなと思うものが作りやすいと思います。実際に行ってみて、食べてみて、魅力を感じられるもの。それを見つけられるかどうか。ヤングの感性にも期待。」

伊藤「メンバーで気づいたことを出し合って、いい企画を見つけること。前回の優秀賞(学生)にあった、渋谷の落書きみたいなものを見つけられるといい。」

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■my Japanイベント告知


・Creative Summer Camp

このイベントでは福島や宮城などに直接行き、現地を回りながら企画・撮影・編集までを2泊3日の合宿形式で行います。合宿前には事前講習もあり、そこでオリエンテーションやチームビルディングも行います。
本戦ではありませんが、こちらで良い作品ができたらmy Japanにも応募できます。 詳細は後日発表します。

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・絵コンテワークショップ

福里さんは企画を、中島さんは演出を教えてくださいます。
事前に絵コンテを提出した参加者の方々は、ゲストから直接講評をしてもらえます。 直接ご指導していただける貴重な機会ですので、ぜひ絵コンテを提出してのご参加をよろしくお願いします。
詳細はこちら!

一緒に作品をつくる仲間がいないという方は、ぜひmyJapanのイベントに参加して仲間を探してみてください!

■Q&A

Q.企画する者と演出する者が双方に口を出してしまうときはどうすればいいですか?
A.中島「プロでも悩みます。どっちがいい作品になるかニュートラルに考えること。」

Q.自分の作品が「これでいける!」と思う瞬間は?
A.伊藤「考えているとき、ですかね。自分でイケてると思っても、悩んでるふりをしてみる。自分で自分の作品を面白いと言ってしまうと、相手は否定しづらいから。」

Q.Awardの参考になるようなCMは?
A.中島「myJapanの過去の作品。あまり商業的ではないフィルム。カンヌで賞をとっている作品も参考になる。昨年の“Dumb Ways to Die”も参考になる。」
河尻「小保方さんの会見で、彼女のセルフプロデュースはやられたなと思いました。」

■Awardへの意気込み

伊藤「年々クオリティが上がってきている。短い中に凝縮する美学がCMであり、それを分析することはヒントになると思います。他人の作品からどんどん吸収していってほしいです。昨年を上回る作品を期待しています。」

河尻「とりあえず作ってみること。スマホでも構わないから、やってみることが大事だと思います。」

中島「自分のできることを持ち寄って、解散するバンドでもいいから、一回集まることが大切。ヤングたちを指導したいクリエイティブボランティアが集まっています。こんな機会滅多にないので、皆さんにはがっつりトライしていただいて、僕らも真剣に答えたいと思います。」

Text:Kazuki Mochizuki

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