「日本の地域を世界へ発信しよう。」
my Japan 5周年特別企画 、Creative Summer Camp。
石巻・只見・長野の3つの地域の魅力をPRするCMを、29歳以下の学生・社会人3人1組で作るプログラムです。
今回は7月12、13日に行われた福島県只見町でのロケハンの模様をお届けします。
1日目:7月12日(土)
朝の8時30分に新宿に集合しました。皆さん一度オリエンテーションで顔を合わせていることもあり、最初から打ち解けた様子でのスタートとなりました!
9時に出発し、バスで新潟県の小出駅まで向かいます。
バスの中では、自己紹介やキャンプの意気込みを一人ひとりにお話していただきました。皆さん、気合十分です!
小出駅に到着後、JR只見線に乗って只見駅まで向かいます。
只見線は2両編成のとてもかわいい列車で、なんと1日3本しか運転がありません。
参加者の皆さんもここぞとばかりに写真を撮っていました。
新潟から福島へ、山を登るように電車は進んでいきます。窓から見えるのどかな風景に、1時間の乗車時間もあっという間でした。
14時30分、いよいよ只見町に到着!
自然に囲まれた風景に、皆さん自然と笑顔になっていました。
まずは、自転車に乗って町の散策へ!
只見町の観光スポットである「只見ダム」や、縁結びで有名な「三石神社」など、皆さん思い思いの場所に行かれたようです。
その後、「只見町ブナセンター」に集合し、観光協会の方から町の現状についてお話していただきました。
まず最初に、今年の6月に「ユネスコエコパーク」に登録されたことについて、お話がありました。
ユネスコエコパークとは、「人と自然との共生の実現を目的とするユネスコのMAB(人間と生物圏)計画における生物圏保存地域」の呼称です。
只見町の、豊かで貴重な自然環境、生物多様性を保護・保全し、次世代へと引き継ぐと共に、そこに育まれた資源を持続可能な形で利活用を図り、地域の社会経済的発展に結びつけることを目指しているそうです。
その後、只見町の伝統芸能である「早乙女踊り」についてお話がありました。
早乙女踊りは豊作を願う田植え踊りで、古くは会津地方全域で行われていたものの、明治以降は行われる場所が少なくなっていったとのこと。
現在は保存会が結成され、地元の高校生たちも参加し伝統を受け継いでいるそうです。
皆さん、メモを取りながら熱心にお話を伺っていました。
その後、只見ブナセンターを見学しました。
只見の森林が再現されていたり、生息している動物の剥製があったりと見どころが盛り沢山でした。
これで1日目の行程は全て終了!
宿泊は、現地の農家さんのお宅でのホームステイです。
2~3人ずつに分かれてお宅に向かいました。
美味しいお食事をいただいたり、只見町の現状についてのお話を伺ったりと、皆さん素敵な時間を過ごされたようです。
地元の方との交流を通して、只見町の人の温かみに触れることができ、とても貴重な体験となりました。
ご協力いただきました地元の方々、ありがとうございました。
2日目:7月13日(日)
2日目の朝は、山コース、ボートコース、農業コースの3つに分かれての活動です。
山コースは、地元の鈴木さんの案内で、駅から程近い要害山に登りました。鈴木さんの運転で、要害山の近くまで向かいます。
こちらの山、標高は705mとなんと高尾山よりも高いのです!とても急な道を進んでいきます。
鈴木さんはこれまで様々な山を登られているということもあり、すたすた登っていきます。ついていくのがやっとでした…
山の上からはとても素敵な景色を見ることができました!
登っている途中も、鈴木さんから様々なお話を伺うこともでき、とても充実した活動になりました。
ボートコースでは、ダムの建設によって作られた湖を、ボートに乗って散策しました。
ボートから見る景色はまた格別!皆さん、自然と笑顔になります。
途中でボートから降り、沢登りをして、上流にある滝も見学しました。
すごい迫力に圧倒されます。
只見の自然を存分に感じることができた活動でした。
農業コースでは、地元の根本さんの案内で、農業体験をしました。
根本さんは農地開拓をされており、稲作や野菜作り、ハチミツ作りなど、様々な活動をされている方です。
根本さんの案内で、農地を歩きます。
只見の農業の現状について、お話を伺うことができました。
途中、湧水が出ている場所にも案内していただきました。
只見町にはこうした湧水がいくつもあるとのこと。
只見町の自然の豊かさを感じました。
3コースとも、現地の方たちとのお話を通して、只見町の自然を身近に感じることができる活動だったようです!
3つのコースが終わった後は、全員でブナの森を散策しました。
長靴と杖を貸していただき、準備万端で向かいます。
散策にはガイドの方にも同行していただきます。
歩きながら只見の自然についてお話をしていただきました。
森の中は自然にあふれ、貴重なブナの木も間近で見ることができました。
途中、川を渡る箇所があったり、急な道があったりとなかなか大変ではありましたが、豊かな自然に触れることができ、貴重な体験になりました。
杖を使いながら進んでいきます。
なんとこちらの穴、熊のねぐらだそうです。皆さん中を覗き込んでいました。
最後にみんなで記念撮影!
ブナの森を後にした後は、観光協会の酒井さんからお話を伺いました。
只見町は福島県内からの観光客が多かったのだそうですが、現在は震災や豪雨被害の影響で減ってしまっているとのこと。
只見町の現状について、包み隠さずお話してくださいました。
今回のキャンプへの期待や思いもお話して下さり、良いCMを作ろうと気持ちを新たにした瞬間でした。
お話を伺った後は、湯ら里という温泉施設でお昼御飯をいただき、行程は全て終了!
東京へ向かうバスの中も、皆さん話が尽きないようで、終始にぎやかでした。
只見町の魅力に触れることができた2日間。
実際に只見町に訪れたことで、皆さんいろいろなことを考え、感じることができたと思います。
そんな参加者の皆さんが作るCMが、今から楽しみでなりません!
最後に、今回のキャンプにはたくさんの現地の方が協力してくださっています。本当にありがとうございます!8月の撮影・編集キャンプでもまたお世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。