CSC本番直前 「ただの面白い動画じゃない。あくまで現地のCMだ。」プロと語り合う1日

みなさんこんにちは。だんだん暑くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、7月26日(日)、co-ba shibuyaと地元カンパニーレンタルスペースにて、企画構想ワークショップが開催されました。

当日は、講師として博報堂 須田 和博さん、銀河ライター 河尻 亨一さん、東北新社 中島 信也さんをお迎えしました。

19851540720_c6b33265c9_k

 

当日は東北放送様に取材をしていただきました。大きなカメラを前にして、参加者の方の顔も少し緊張ぎみのようでした。

20013266036_3ce8631be9_k

 

【前半:全チームプレゼンテーション・講評】

会津・石巻・赤湯のすべてのチームが一堂に集まり、自分たちの企画についてのプレゼンテーションを行いました。

朝9時30分開始という、朝早くからのスタートでしたが、直前まで打ち合わせをしていたチームがいくつも見受けられました。その成果あってか、各チーム3分のプレゼンテーションの仕上がりは例年以上だったと思います。個性豊かなメンバーが行うプレゼンテーションのなかには、いきなり劇を始めるチームがあるなど、終始和やかな雰囲気で進められました。しかし、仲間でもあり、ライバルでもある他のチームのプレゼンテーションを聞く姿勢は真剣そのもの。参加者の方々の真剣味が運営スタッフにもひしひしと伝わってきます。

20044795651_c3b3ac8cee_k

19897428768_d732ce1fb9_k

 

各コース、すべてのチームのプレゼンが終わり次第、講師の方の講評に移りました。的確な指摘と、斬新なアイディアには、驚かされてばかりでした。メモを取る手にも、自然と力が入ります。

河尻:ビュジュアルだけでなく、会津漆器の良さをどういうメッセージで伝えるのかを考えるといいかもしれないですね。(for会津コース)

須田:漆器の音をテーマにしたのはいいと思います。では、音が良いからお客さんにどうして欲しいのかを、明確にしたらいいのではないでしょうか。(for会津コース)

須田:やはり、「こういうの(食材)があるよ!」っていう紹介で終わってしまってはもったいないですね。(for石巻コース)

須田:ロケハンでの発見や感動を無理にテーマに当てはめたりするのではなく、そのまま使ってもいいかもしれないですね。(for石巻コース)

河尻:CMだと、収束させることが必要になってくる。食材をオムニバス的に紹介するだけで終わっては弱いです。(for石巻コース)

河尻:リズムで表現するのはいいと思います。それをつかって、他の温泉街との差別化をしたら面白いですね。(for赤湯コース)

河尻:コピーや作品のインパクトが先行しているチームが多いですね。持ってきたコンテでは、地域の魅力が伝わりにくい。仕上がりが楽しみです。

須田:いくつか良さげな着眼点はあるんですけど、その分弱くなっています。やはりテーマは1つに絞らないと。

須田:迷ったら大変なほうを選んでください。

 

 

19416884314_34892d7e8c_k

77138

 

【後半:各チーム個別相談】

後半では、須田さんに変わって中島さんが合流。石巻コースと赤湯・会津コースの二手に分かれて、河尻さんと中島さんに個別指導を受けました。

全体として受けた講評とは違い、撮影機材の話や、編集の仕方など具体的なアドバイスをもらっていたようです。相談中も笑顔が絶えず、楽しそうに話を進めるチームが目立ちました。どのように撮影するのかを悩んでいるチーム、方向性を決めかねているチーム、各チームごとに抱えている問題は違っていました。本番までにいかに修正できるかが肝になってきそうです。

19851496220_9fc4041725_k

 

19852831739_4c7406c506_k

前半のプレゼンテーションを受けて、参加者同士でポストイットに良いところと悪いところを書きあいました。絵コンテワークショップでも言っていた、「客観的な視点」を取り入れるには最適な方法だと思います。仲間からのアドバイスを受け、真剣に話し合う姿も見られました。

19901923789_9c86ec948b_k

19416854834_25158556de_k

 

【ワークショップを終えて】

CSC 2015の参加者にとっては充実した一日だったかと思います。本番でも、このワークショップを通じて学んだことを生かして活躍してほしいと思っています。

今年は、CSCの2泊3日でどのような作品ができるのでしょうか。乞うご期待です。

 

text:Junta Mayuzumi

Pocket