今回ご紹介する地域は、CSCの開催地域の一つ福島県双葉郡にある川内村(かわうちむら)です!
川内村は、お隣の田村市にある船引駅から車で40分ほど行ったところにあります。
阿武隈山地に囲まれた川内村の周りは、木々に清らかな水に囲まれ村人は豊かな自然を享受しながら生活をしてきました。
そんな川内村は、詩人草野心平が愛した土地の一つであります。
あっと驚かされ、どこかユニークな詩を作る草野心平さんが川内村で詠った詩も数多くあります。
その中でも、「河童と蛙」。
月が輝く静かな村に、蛙の一声が村に響き渡った詩です。
そんな川内村の「魅力」をご紹介していきます!
3000冊の本が眠る天山文庫
初めに話したように、川内村は草野心平さんにゆかりのある土地です。
少し山を登り始めて、林の中を歩いて行くとそこには雪に覆われた萱葺き屋根の天山文庫が見えてきます。
天山文庫の大きな萱葺き屋根の厚さは天山文庫を守っているような印象を受けます。
天山文庫の中は、草野心平さんが暮らした生活部屋やキッチンが残されおり、ベッドがある部屋の壁紙には、落書きが残されています。
1階は広い吹き抜けになっており大きな窓ガラスからは目の前に林と池が、林の間からは村を見下ろすことができます。
また、中には草野心平さんが寄贈した約3000冊の本があります。
夏にはここで50年以上続く天山祭りが行われており、村中の子供から大人まで毎年楽しんでいます。
天山文庫を降りたところには阿武隈民芸会館があり、草野心平さんが川内村で過ごした貴重な記録や資料を沢山見ることができます。
とれたての魚がその場で食べられる、いわなの郷
ところでみなさん、イワナという川魚をご存じでしょうか。
イワナはサケ目サケ科イワナ属の一種で、表面は銀色に輝く美しい魚です。
大きさ別でイワナは養殖されており、物凄い数の稚魚がいました。
大きいものだと、鯉くらいのサイズのイワナもいました。大きい!!
養殖所の隣には幻魚亭というお食事処もあり、とれたてのイワナを食べることができます。
ちなみに「幻魚亭」という名前は、イワナは幻の魚ということから付けられたそうです。
私もとれたてのイワナを頂きました。
焼き魚定定食!頭からガブリとまるまる一匹頂きました。
イワナのから揚げもおいしく頂きました。
吹き抜けの屋根は広く心地よく、少し太陽が差し込む幻魚亭。
木調仕立ての建物から、川内村がかつて木炭の生産量日本1位だったことが窺えます。
川内村豆知識① 萱葺き屋根
川内村ではかつて茅葺き屋根を使用していた家がありました。
現在ではほとんど使われていませんが、天山文庫には萱葺き屋根が残されています。
個人の家でも、萱葺き屋根ではないものの萱葺き屋根の形を残したままで改装した家があります。
風の通り道でもある川内村には、大きな萱葺き屋根によって人も家も守られたのでしょう。
川内村豆知識② 木炭生産量1位
山に囲まれた川内村はかつて、全国から炭火焼職人が移住し木炭の生産量1位になったこともあります。
炭焼き小屋は各家庭にあり、父から子へと受け継がれていった川内村の重要な産業の一つでした。
現在は震災後の原発の影響で、放射能のため木々の伐採ができないのが現実です。
日本進出1号店が川内村に?!
赤いオウムがトレードマークである「Amazon」は、タイの最大コーヒーチェーン店です。
その日本1号店がなんと川内村にあります!
中の作りは木調づくりで柔らかい印象で、入り口を入ると靴を脱げる心地の良い空間になっています。
開けた窓からは外の山が見え、太陽が入り店内が明るくなっています。
ちなみに建築には、あの隈研吾氏が携わっているそうです!
タイのお土産や象のイラストがカフェ中に飾られています。
メニューのカレーには地元の野菜がふんだんに使われているので、川内村でとれた地元野菜を食べることができます。
Café Amazonは、ランチに仕事仲間で来ている人達やガールズトークで盛り上がる女性など村の人達の憩いの場になっています。
川内村豆知識③ アイガモ農法
アイガモ農法を聞いたことはありますか。
川内村ではアイガモ農法が実際に行われています。
アイガモに稲の生長を邪魔する虫や雑草などを食べさせることによって育てる方法です。
農薬を使う現在の農法では、あまり聞いたことが無い人もいると思います。
川内村ではこの方法で育てている農家もあります。
川内村豆知識④ 村人の関係
川内村では村の人の距離が近いからこその面白いエピソードをお聞きしました。
選挙の際、村でも投票が行われますが、村人はお互いを知っている割合が高いため選挙管理委員の人も知り合いの可能性があります。
そのため「○○さんがまだ投票に来ていない!」とばれてしまうのだそうです。(笑)
村人みんなが家族のようですね。
いかがでしょうか。
少しでも川内村の「魅力」わかって頂けたでしょうか。
Creative Summer Campのお申し込みは5月28日(日)までです。
川内村コースの詳細・お申し込みはこちらから!
たくさんのCSCのご参加をお待ちしております。
モリタロウも待ってるよ~!!!
Text:Mariko Noguchi