my Japan Award参加者に聞いた。〜最終審査会で得られた映像制作のヒントとは〜

今回インタビューしたのは、昨年度「my Japan Award 2015」にエントリーし、そして今年はCreative Summer Camp 2016佐渡島コースに参加されている中山亮太さん。現在デジタル・ハリウッド大学大学院で映像を学ばれています。
(今年のmy Japan Awardの詳細はこちら

中山さんは、my Japan Awardで賞は獲得できなかったものの、渋谷ヒカリエで行われた最終発表会や最終審査会で沢山のものを得たそうです。

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-中山さんはどのようにmy Japan Awardをお知りになったんですか?

実は以前知人と「全国わがまちCMコンテスト」に応募したことがあって、その時知人にmy Japanという存在を教えてもらったんです。もともとmy Japanの活動ビジョンって、様々な地域に入り込んだ魅力を伝えていくことじゃないですか。それが自分の中にある”まちおこしがしたい”という思いと一致したんです。これはもうエントリーするしかないなと思って。
CMを作り始めたのも、相模原の方の地域おこしを行っていた時に、その一環としてPRの映像を作ろうと思ったのがきっかけなんですよね。
なので僕のゴールは映像じゃなくて、実はその先にある”まちおこし”なんです。映像はあくまでそのツールです。

 

-なるほど。元々まちおこしに携われていらしたんですね。昨年のAwardではどのようにCMを制作されたんですか?

この時はグループで制作しました。企画を立て始めたのは9月だったので、去年のちょうど今頃ですね。そのくらいから制作し始めました。
CMを完成させるのに丸1ヶ月かかって、提出も締め切り5分前だったのを覚えています。かなりギリギリでしたね。(笑)

 

-実際に作品が完成してみてどうでしたか?

実は…僕の作品は一次審査で落ちてしまって。でもこの映像をさらにブラッシュアップをして、いいCMにしたいと思ったんです。
そのためにも審査員の方々に意見をもらいに最終審査会(my Japan Award 2015 FINAL)のイベントに行きました。ここでは受賞しなかった作品でも講評いただけたので、出席してた審査員の方全員とお話しをしました!
この最終審査会には本当に行ってよかったです。審査員の方から前に進むヒントを沢山頂くことができました。

 

-全員の審査員の方とお話ししたなんてすごいですね!どのようなヒントを頂いたのですか?

審査員の方からはお褒めの言葉もありましたが、その反面厳しいお言葉も沢山いただきました。「見せたいものが多すぎる」とか、「策士に溺れてる」とか。
それらの言葉から、今回制作した映像にはCMで一番大切な”Simple is the best”が欠けていたことに気付きました。やりたいことが多すぎて、キーメッセージが埋もれてしまってたんですね。
最終発表会の時に受賞者のインタビューなども聞いていて、シンプルでかつ引き込まれるような仕掛けが必要だと思いました。”そこに目をつけたか!”と思うような、審査員も視聴者もぐっと引き込まれる映像表現とか。

それで今年はCSCの方に参加したわけなんですけれど、ちょうど企画を考えていた時にこのAwardでの講評が活きてきたんですよね。アイデアはシンプルということに加えて差別化されているところまでやり込まないと、面白いCMにはならないということも感じました。Awardでいただいた講評をベースに企画していくことで、自分自身でも発見することが多々ありました。

 

-今年もmy Japan Awardには参加されたいですか?

参加したいです!一人何作品でも出せるので、CSCで制作したものも出そうと思っています。今年は賞取りたいですね。


中山さん、ありがとうございました!

インタビューのお話にも出てきましたが、my Japan Awardでは受賞できなかった場合でも、審査員の方々から作品の講評を直接頂くことができます!「なんで賞が取れなかったんだろう…」と思った方や「率直な感想を聞きたい!」と思った方も、ぜひこの講評会で次の制作につながるようなアドバイスを頂いてください!

今年の審査員は、中島信也氏(東北新社)、河尻亨一氏(銀河ライター)、福里真一氏(電通)、高崎卓馬氏(電通)、箭内道彦氏(すき あいたい ヤバい)、木村健太郎氏(博報堂ケトル)、伊藤直樹氏(PARTY)、えぐちりか氏(電通/アーティスト)、黒田秀樹氏(黒田秀樹事務所)の豪華一流クリエイター9名の方々です。

my Japan Awardのエントリー締め切りは10月2日、作品投稿の締め切りは10月9日となっています。挑戦したい若手クリエイターの方、ご応募お待ちしております!

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【募集要項】

※詳細はサイト内の募集要項からご覧ください。

<応募資格>
29歳以下の社会人、学生

<賞>
・最優秀賞(1作品)   賞金50万円、スクランブル交差点での放映
・優秀賞(合計2作品)  賞金5万円
・審査員賞(合計16作品) 審査員からのメッセージ

<作品要項>
30秒のCM映像

<参加方法>
エントリーフォームからエントリー後、YouTubeに映像をアップロード。
→エントリーした方には後日、作品投稿フォームをお送りします。

<部門>
・学生部門:大学生、大学院生、専門学生、高校生、中学生、小学生が対象
・U-29部門:29歳以下の社会人が対象

 

text:菅原あかり

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