CSCをきっかけに被災地へ。実際に現地に足を運ぶことで見えたこと。

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昨年、my Japanが初めて開催したCreative Summer Camp(以下CSC)。

CSCとは、29歳以下の若手クリエイターと地域をつなぐ夏のハッカソン型映像制作プログラムで、昨年は宮城県石巻市、福島県只見町、長野県長野市の3地域で開催しました。

今回は、CSC2014で【石巻発表会で審査員特別賞を獲得した】石巻コース「スニーカーズ」の鈴木 秀輝さんにお話を伺いました。

-CSC2014 石巻コース-
チーム名:「スニーカーズ」
作品名:「10年を翔ける少年」
2泊3日のキャンプ最終日に開催された現地発表会にて見事、審査員特別賞に輝いた。

 

CSCが被災地へ行く良いきっかけに

-まずはじめに、なぜCSCに参加しようと思ったのですか

もともと友人から東日本大震災の被災地でのボランティア活動の話を聞いて、一度行ってみたかったけど今まできっかけが無く足を運ぶことができませんでした。いずれ自分の子供が生まれ、震災や復興に関して聞かれた時に、しっかりと答えられないというのは情けないと思い、今回が良いきっかけだと思ったので参加を決めました。

 

-チーム内でのメンバーや役割分担はどうでしたか

天野くんが企画、込宮さんが絵コンテ、自分が動画の撮影編集を主に仕切って進めていきました。3人それぞれの出来る分野がうまく分かれていたので、役割分担がしやすくバランスが取れていました。

 

-バランスのいいチームだったんですね。初めて現地に足を運ぶロケハンはどのようなことに気をつけていきましたか

まず、僕たちのチームは石巻に関しての知識がなかったので各々で現地のことや東日本大震災のことを調べて参加しました。当日は、話を聞くことに必死でした。自分が主に映像で記録し、他の二人がメモを書いて記録していて、メンバー全員が聞いた話を吸収することに専念しました。

 

-映像やメモで実際の情報を得たロケハンを終えて1Day WSを迎えたわけですが、その時はどのような企画を持って行きましたか

まずロケハンで実際に石巻に行って感じたことは、話を聞いた方々それぞれに課題があり、お会いした皆さんが本気でその課題に対して取り組んでいるということでした。そのため、僕たちのチームでは、その「石巻の人々の挑戦している姿」を発信するために、一つの作品にオムニバスのように多くの方を登場させようと考えていました。

1Day WSで河尻さん「いろんな人を出すにしても、一本大きな軸を持った方がよい」というアドバイスをいただき、まずその軸を何にするのかチームで決めようとなりました。

 

-なるほど。ではその時点で既に大まかな企画はできていたのですね。河尻さんからのフィードバックを踏まえ、撮影本番・発表のキャンプには、どのようなことに気をつけて臨みましたか?

1Day WSから撮影本番までの約2週間で、企画、必要なエキストラ、企画に必要な映像のカットなど細かい部分も含めかなり詰めて臨みました。

作品の主人公となる小学生の撮影を1日目に終わらせ、漁師などその他の方々の撮影を2日目に行いました。2日目の夜は夜通しで編集作業をし、中島信也さんにも製作途中の作品を見てもらいながらフィードバックをいただき、3人が納得するまで映像の編集を行いました。2日間の撮影があったので、体力的に大変でしたけど隣で同じく編集している他のチームに負けたくなかったので、本当に必死でしたね。

結果として現地発表会では審査員特別賞をいただくことができ、審査員として参加されていた元F1ドライバーの山本左近さんに作品を直接褒めていただけたことは、とても嬉しかったです。


実際に現地にいったことが、これからの自分の財産に

-どういう人がCSCに参加すると良いでしょうか?

一夏の青春をつくりたいひとですね。夏休みを丸々費やし、実際に現地に行きホームステイなどで本当に多くの人と関われたことは、これからの自分の財産になるとおもいます。

あと、石巻には食べることが好きな人が行くといいと思います。石巻には本当においしいものが多くて、どんどん料理が出てくるので。笑

 

-最後に一言どうぞ

CSCでの映像制作は普段の映像制作と違い、現地の人に実際に会って話を聞いてそれを企画に落とし込むということの難しさを感じました、

特に石巻では「震災」というフレーズをどう扱うのか。自分たちが作った作品を石巻の人が見たときと、石巻以外の人が見たときで伝わり方の食い違いが起こらないようにするには、どのように表現すればよいを考えるのが一番大変でした。

また、実際に現地に足を運んで、顔を見て聞くことでその地域に愛着が湧き、作品に対する思いが強くなったので、普段地方などに行くことが少ない方には是非参加して欲しいですね。

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インタビュー中の鈴木くん

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<Creative Summer Camp 2015>

今年は宮城県石巻、福島県会津、山形県赤湯の3地域を舞台に3人1組で1泊2日の視察、ワークショップ、2泊3日の撮影・編集を実施する夏の制作キャンププログラム。

〇応募資格:29才以下

〇参加方法:1人、もしくは3人でのチーム

〇参加料金:学生45,000円、社会人55,000円

※交通費・宿泊費込み

〇申込期限:2015年6月21日(日)まで

◯申込ページ:http://myjapan-csc2015.peatix.com

〇プログラム詳細:http://my-jpn.com/csc/

☆参加検討者向け説明会 開催決定!☆

CSC2015開催にあたり、30名限定のプログラムの説明会を行うことになりました。

参加は無料です!ぜひ奮ってご参加ください。
校長、教頭を務める中島信也さん、河尻亨一さんも登壇予定です!

※説明会参加希望の方は、下記ページより事前に申し込みの上、ご来場ください。
http://ptix.co/1EdtQRR

【日時】
6/5(金)20:00~21:00

【場所】
映像テクノアカデミア(新宿)
(東京都新宿区新宿1-18-14)
https://www.vta.tfc.co.jp/about/access.html

【タイムスケジュール】
19:30~ 開場
20:00~説明会開始
21:00 終了予定

【説明会内容】
・my Japan運営メンバーよりCreative Summer Campの概要説明
・中島信也氏、河尻亨一氏より、今回のプログラムの内容説明
・質疑応答
・個別相談会(中島さん・河尻さんとも、直接お話できます!)
※当日の都合により、ゲストの方々が来られない場合もあります。 ご了承ください。

Text:Shugo Urata

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